二人のおばあちゃん・・・の巻き
2011年9月15日(木)
珍しく夢の中に、祖母が二人出てきました。
母方のキクばあちゃんと、父方のアヤばあちゃんです。
二人とも大好きな人でした。
小さい頃、どちらのおばあちゃんもよく遊びに来てくれました。
交通網も発達してない頃、昭和30年代です。
北海道旭川、大雪山のふもとの片田舎です。
多分、2〜3時間は歩いたと思います。
偶然、二人のおばあちゃんが同じ日に来てくれたことがありました。
寝る時、二人のおばあちゃんのフトンの間に寝かせてもらいました。
寝ながら(?)両方のおばあちゃんから交互にお話しを聞かせてもらったのです。
本を読むというのではなく、それぞれのおばあちゃんの創作話でした。
あの時は嬉しくて、世の中にこんなにシアワセなことはないと感じました。
ストリーはなく、それぞれのおばあちゃんの小さい頃にこんなことがあったというお話。
忘れられないのは、キクばあちゃんが、一人で町にお使いに行ったお話です。
田舎から、町に出る(それも一人で)ということがそれはもう大事件だったのでしょう。
用事を済ませて、まだ時間があると思い、町の中心を流れる川の橋の上から、通り過ぎる人達を眺めていたのだそうです。
ついつい時間が過ぎてしまい、夕暮れになってしまいました。
人影がぼんやりと霞み、さっきまでの川の風景も一変して色がなくなって、とても怖いものに見えたのだそうです。
これから戻ったら確実に暗くなって道に迷うかもしれない・・・。
泣きそうになって立っていたら、山の陰から黄色いお月さまがゆっくり夕暮れの空に出て来たんですって。
「キクちゃん、さあ、こっちだよ」って道を照らしてくれたんですって。
「キクちゃん!」と呼んだお月さまのヒカリが、フトンの中でお話を聞いていた僕には、はっきり見えました。
お月さまの光のお陰で迷わずお家に帰れたという、それだけのお話なんだけど・・・。
お月さまは夜の道を教えてくれるウレシイ光なんだと思うようになりました。
今も僕がどっちに行けばいいか迷っている時、「さあ、こっちですよ」と月の光は教えてくれるような気がします。
お月見の日、母が活けたお花セットですって。
写メで送ってきました。
へ〜きれいじゃん。(笑)