アヤばあちゃんの想い出・・・・の巻き

アヤばあちゃんの想い出・・・・の巻き

2008年6月9日(月)

父方の祖母の夢を見ました。
アヤばあちゃんといいます。(可愛い名前でしょ。笑。)
特別な夢ストーリーはなかったけれど、夢でも会えたから嬉しく懐かしかったなぁ。

これはかなり古い話です。
学生時代、僕が夏休み札幌に帰省していた時でした。
東京へ戻る日に、父に千歳空港まで車で送ってもらいました。
たまたま郷里旭川から泊まりがけで遊びに来ていたアヤばあちゃんも空港へ行くことに。
そう言えば、アヤばあちゃんは、まだ本物の飛行機を見たことがないってことが判明。
若くしてだんな様を亡くし(僕のおじいちゃんだね)僕の父をはじめ5人の子ども達を畑仕事で育てたのでした。飛行機見るどころじゃなかったね。
それじゃなおさら、孫を送りがてら、飛行機を見せようと
父も張り切って車を運転。
さて時間があるので空港のレストランに入りました。
アルバイトだと一目でわかる若いウェイトレスさんが、慣れない手つきで
重そうにお料理を運んで来ました。
アヤばあちゃん、何を思ったのか姿勢を正し深々とウェイトレスさんに頭を下げました。
そして「ありがとうございます」と言ったのです。
???
まぁ、軽く頭を下げることはあっても、ああまで、ウェイトレスさんに頭を下げるのは
何故?
「ばあちゃん、あんなにお辞儀せんでもいかったんでないか。変でないかい」
アヤばあちゃんは不思議そうに僕を見て言いました。
「いやぁ、若いのに、重たいお盆持って、ニコニコ運んできて来てくれてえらいから」
・・・・・。
いや、もう充分でした。

あの日の僕の気持は今でも鮮明に覚えてます。
アヤばあちゃんが若いウェイトレスさんに深々と
お辞儀をした瞬間、実は、僕はとっても恥ずかしかったのです。
お料理を運んで来るのはウェイトレスさんの仕事で、当たり前の事だし
たとえ若かろうが、お盆が重かろうが、深々とお辞儀をしてお礼を言うなんてそんな筋合いのものではないのにと、そう思ったからでした。
でも、今なら判ります。
アヤばあちゃんにとっては、感謝の気持ちで、当たり前で、当然だったのです。
そう言えば、アヤばあちゃんの口癖は小声で「ありがたい、ありがたい」でした。

あの頃、多くのお年寄から、何かにつけて「ありがたいありがたい」という言葉を聞いた気がします。僕は、「ありがたいありがたい」をその場を意味も無く肯定する後ろ向きの言葉のように思っていました。

この頃僕はよく思うんです。
僕は、そう言うことをまったく理解しないで、理解しようとしないで、生きてきてしまったのかもしれないって・・。
ちょっと遅いけど、そう言う気持に少しでも近づきたいなぁと思うのです・・・。

皆さん、いつもありがとう。(心から言いたいのです)

さあ、良い歌(皆さんに喜ばれる歌)を作って、(皆さんに喜んでもらえるように)歌おうっと。

エヘヘ。ちょっと坂田、いい子ぶっちゃったかもね・・(笑)。

おさむでした。

写真は多摩川じゃ〜〜。このごろ川に凝ってるぜ〜〜。

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